御徒町で米線にびりびり痺れる!
最近どうやら、中華に凝っている様子の小林マスター。今年(2009)の2月には、2度目の台湾ツアーを企画中で、台湾スゥイーツを食べまくる予定だとか。てなわけで、続けて中華の店を訪問しました。
今回は、ものすごく小林マスターに似合う街にある店ですね。
前回、小林マスター推薦の六本木の高級雲南料理で、すばらしい本場の過橋米線を味わっておきながら、筆者(HP管理人)はいまひとつ引っかかるモノがあったのです。実は以前に食べた米線の味が、穏やかな「過橋米線」とはだいぶ違うインパクトのあるものだったからなのでした。
その米線、スープは確かに過橋米線と同じくアッサリしていて旨みが深いのですが、日本人が滅多に口にしないような香辛料が大量に使われていて、食べると口の中がしびれるというもの。
あれはなんだったのだろう!?

しかしその疑問は、つい最近御徒町に出現した店のおかげで氷解しました。その店の名は、「大連米線」。何しろ、その店の看板料理は口の中がビリビリしびれる米線だというのだから、これは行ってみないわけにはいかないでしょう。
さっそく、刺激物にはとびきり弱い小林マスターと、辛いモノの好きな奥様を無理矢理誘って師走の御徒町へ向かいます。
しかし、六本木とは正反対でなんともマスター向きの街なのでしょうか。すでにスーパーを覗いて「刺身の盛り合わせが安い!これは買うべきか!!」と興奮しているマスターを、ようやく思いとどまらせて駅から数分の路地にある店に。サウナの向かいにあるその店は、黄色にシンプルな文字の看板からしてどう考えても日本人が作るような店じゃありません。うーん、期待が持てます。
実は当日貸し切りの忘年会が入っていたようですが、なんとかテーブルを開けてもらい着席。
店には、すばらしいことに筆者の疑問を見透かしたかのような大きな地図が貼ってあり、そこには中国南部の米の麺、「米線」がどのようにして北部の大連にたどり着いたかが解説されていました。小林マスターも、さすがにこの地図は一目で大納得の様子。
簡単に言うと、雲南・桂林地方で発達した米線が南はベトナムに下り、北は四川省を経由して北部の大連にたどり着いたために、四川料理のエッセンスである、花椒(ホワジャン)が入ったモノが定着したのだとか。花椒は中国山椒とも言いますが、日本の山椒よりずっとビリビリしびれるような刺激があります。大連のには、そのしびれる米線お店が沢山あるのだとか。
さてこの店には、看板の大連式米線各種の他、普通の中華料理のメニューもありますが、ルーツがはっきりしているのですから大連の地元料理が旨いに決まっているはず。そんな目算で最初にオーダーしたのは、「羊の楊子揚げ」。

見ての通りまさに一口サイズの揚げ物です。日本のように肉は柔らかさを追求していないため、堅めですが、逆に羊らしい味があるマトンの部位にクミンと唐辛子などのフレーバーをつけて揚げたモノ。イスラム圏にまで連なる大陸の味です。
あちらではコーリャンから作った白酒(パイチュウ)のお伴にするそうなので、ちょっと試してみると、これがなんともベストマッチ!匂いが強い者同士ですが、さすがにこの取り合わせの妙には、歴史を感じずにはおれません。
羊はこのほかにも串焼きがあり、こちらは意外にマイルドな仕上がりで、日本人向きかも知れません。

魚介類をと思ってオーダーした、「牡蠣の鉄板焼き」と「海鮮焼き」は基本的に同じようなソースで仕上げた料理ですが、見た目から想像するような濃い味ではなく、意外にアッサリ食べられます。素材も新鮮で、特にプリプリの牡蠣はおすすめ。マスターも「うまい!」と一言。

中国の東北地方の名物は餃子ですから「大連風水餃子」も当然美味。皮は満州系の素朴なモノよりやや薄手で、ぷるんとした食感ですが、餡のの味付けが絶妙ですばらしいです。

大連の名物としては、このほか鯉(現地では草魚を使うらしい)を使った「火鍋魚」や「なまこ」の料理などがあるようですが今回はパス。お目当ての米線を急ぎましょう!
この店には、「トマト米線」「大連辛辛米線」「スープカレー米線」「ナポリ風米線」などの変わり米線もありますが、オーソドックスに「大連米線」と「大連しびれ米線」を選びます。「大連しびれ米線」の本当の名前は、どうやら<花椒米線>らしいですね。大連米線にも、花椒が使われていますが、しびれ米線の方は、花椒油と花椒の実が強化されていて、しびれ(1)しびれ(2)が選べるという恐ろしい仕組み。

当然、日本一刺激物に弱い男、小林マスターも一緒なので、迷い無くしびれ(1)をチョイスです。
雲南の過橋米線と基本的には同じ作法で、熱々のスープを運んできたかと思うとお姉さんが目の前で具材を入れて完成させてくれました。
うーん!熱い!旨い!びりびり来る!しかし旨い!深い!
鶏ガラと豚骨でとったスープは意外なほど深い旨みが広がります。米でできた麺は、意外にさらりと食べられてしまうので、残ったスープにご飯を入れておじやにするオプションもあるのだとか。今回は後で知ったけれど、次回は必ずやってみたい!

小林マスターは、終始「ひー」と言いながらもうまさになっとく。「やっぱり、コーユー店は落ち着くやね〜」と、御徒町が似合う男は大リラックスムードなのでした。

米粉スープめん
新風中華[大連米線]
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日曜定休
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